「生き残れるのは、変化に対応できたものだけ」

GAP原宿店の閉店から考える

今回は、一見華やかな、アパレル業界を少し違った視点からみてみようと思う。

GAP本国アメリカで業績不審が続き、約2年間で230店舗を閉店することとした。
また、原宿の旗艦店を5月7日に閉店することを決めた。GAPは近年、不穏なニュースが続いている。

「生き残れるのは、変化に対応できたものだけ」かつてのダーウェンの進化論の言葉で

ビジネスの考え方の中でもスタンダードな考え方となっている。

最近のギャップの売場というと、いつもSALEで真っ赤な売場のイメージだ。

BAY2GET1(2つ購入すると1つ無料)などのセールをいつも行っていたように思う。
売れなくなってしまった、不良在庫で売場が埋め尽くされ、売り場の新陳代謝ができなくなってしまった状況

いつしかGAPは時代の変化、流れに対応できなくなってしまっているのだ。

SPAファストファッションの仕組み

ファストファッションは、自社で製造から販売まで行うので、コストが下げれる分、売れなくなってしまったら、自社で不良在庫も全て処理しなければならないリスクも抱えているのだ。

売れないと、残る、残るから値下げする、売れても、売れない商品がまた入ってくる。

売れる商品が作れないと、負のサイクルから抜け出すのが難しくなるのだ。

始めの話に戻るが、GAPの場合、大型店舗が多いので、1店舗で100名程度の従業員を抱えていたとしたら、2300人の従業員がもう2年後には働く場所がなくなってしまうのだ。

先日GAP店舗に足を運んだのだが、なんだか少し惜しい商品が多いように感じた。

カラーリングも、シルエットも、デザインTも。

幼少期はGAPのロゴが大きく入ったスウェットを着ていたが、今もまだロゴスウェットはメイン商材としてを売られていたことには驚いた。

どの年代層がターゲットになっているかも不明確、そして、不明確だから、モデルが着ても映えない服が陳列されていると感じた。

ロゴ商品はそれで、コアな昔からのファンがいるのだとは思うが、

ロゴ以外の何か、何か、起爆剤になるものが作れれば、また息を吹き返すことができるのではないだろうか??

自分にとっても思い出深い、GAPだからこそ、今後の変化に期待したいと思う。

WWD JAPAN 20190405 記事より